【感想・紹介】ヨシダナギ1st作品集SURI COLLECTIONを買ってみた!~超絶クールなアフリカの民族とヨシダナギの生き方~
こんにちは!タワシです。
今日は、最近買って良かったなって思った写真集を紹介したいと思います!
僕は写真集が結構好きなんですよ。
写真集って普段見られない空間や物(人の場合でも普段は見られない姿だったりね)を映しているわけじゃないですか。
しかも視覚に直接的に訴えてくるわけですから、非常にわかりやすくて、見ると無性に「世の中にはこんなものもあるんや!」とか「めっちゃきれいやなぁ」っていう風に思ってすごくワクワクするんですよ。
写真集の魅力を語るのはこれくらいにして素晴らしい作品に出会ったので皆さんに紹介したいと思います(*^-^*)
ズバリその名はヨシダナギさんによる作品
SURI COLLECTIONです。
フォトグラファー紹介:ヨシダナギ
ヨシダナギさんは東京都出身で1986年生まれ。現在32歳のフォトグラファーです。
幼少期にテレビで見たマサイ族に憧れ将来自分もあんな風になるんだと思っていた所、人種が違うために大人になっても彼らの様にはなれないと言う事を教えられ、人生初の挫折を味わったらしい。微笑ましいよね笑
そんな彼女には大変辛い過去がありました。小、中学校でいじめを受けて不登校になり、自傷行為や自殺未遂等も経験されたそうです。
しかし一人暮らしを始めたのをキッカケに自分を追い詰めることもなくなっていき、東南アジアをカメラを携えて回ったあと23歳でお金を貯めて念願のアフリカに行来ました。
現在では、大好きなアフリカの素晴らしさを伝えるため、写真や執筆、講演等の活動を精力的に行っています。好きな事を仕事にしてるって素晴らしいなと思います。
ヨシダナギのココがすごい!
1.写真は独学
彼女の撮る写真は、荒々しい生命力に溢れていながらも温かいんですね。
こんな写真撮る方法どうやって学んだんだろうなと思って調べるとなんと独学!
いや、独学っちゃすごいね。多分型にハマらないあの撮影方法もこういうとこから来てるんだろうなぁ…
2.写真の撮り方
彼女の代名詞と言えば写真の撮り方なんです。
ヨシダナギさんは写真撮影をする時なんと被写体の部族と同じ格好をするんです。だからアフリカってけっこう裸の部族が多いですけど、ヨシダさんもその時は裸になるんですね。
これは今までにない斬新なやり方。けど確かに行動で相手の文化へのリスペクトを示す事で、その部族との距離はグッと縮まりますよね。
それを思いつくのも凄いけど、実際におこなう行動力が本当にすばらしい。僕たちの文化の基準だとはずかしさはありますが、その部族にとっては当たり前のこと。自文化に囚われることなく相手の文化の中に入っていきながら撮った写真はやはり他とは違うものになります。
あ、ちなみに出された料理は生肉だろうと、虫だろうとどんなゲテモノも食べるそうです。体を張って撮った作品には多くの思い入れがあるんじゃないかな。一緒に生活した仲間を写したその写真には彼女の経験・人生が詰まってるよね。
SURI COLLECTIONについて
この作品は、エチオピアにいるスリ族を被写体にしたヨシダナギさんの1st作品集になってます。ちなみにスリ族を写した写真集は日本初。
スリ族って?
人呼んで、世界一ファッショナブルな民族で自然の顔料で彩色を施すカラフルな民族です。エチオピアに住んでおり人口は約30000の少数民族。普段はここまで派手では無いらしいですが、ウェディングや満月の夜にはこのような格好をするそうです。
SURI COLLECTIONのココが凄い!
僕がこの作品を鑑賞して主に3つの素晴らしいと思ったポイントがあったのでそれを紹介したいと思います!
目を奪われる色彩
まずはココに触れなければならないでしょう。さすが世界一ファッショナブルと言われるだけあってどの写真も様々な色合いであふれてます。また顔料を使って色をつけるだけでなく、花や茎、実といった自然界に存在するあらゆるものを使って着飾ってるんですね。彼らのファッションには自然の中でこそ最大限映える人間の原始的な美しさ・かっこよさが現れており何度見ても飽きる事はありません。
息を呑むほど美しい光
これはヨシダナギさんの技術によるものですが、彼女光を取り入れるのが本当に上手。下の写真見てもらったら分かるんですけど、自然光を活用する事で、生命力が溢れた、温かくかつ神秘的な雰囲気が醸し出されています。スマホじゃイマイチ伝わらないかも知れないけど、実際手にとって見るとそれはもう息を呑むような美しさです。
モデル顔負け!澄ました表情・立ち振る舞い
SURI COLLECTIONってやっぱタイトル的にパリコレ意識してるじゃ無いですか。これが部族の人たちも実際パリコレ顔負けのいい表情と立ち方で映ってるんですよ。ココには裏話があるらしくて、撮影するとき謝礼をあげるらしいんですけど、スリ族内で貨幣は流通していないので、この撮影が貴重な機会らしいんですね。それでみんな自分を写してくれともうアピールしてカッコつけてくれるらしいです笑
彼らの表情には是非とも注目してみてください!
まとめ
とまあこんな感じで言葉では紹介したんですけど、やっぱりこの魅力は手にとってもらわないと伝わらない!
ヨシダさんの思いの1つにアフリカといえば貧困や紛争、HIVといったことがよく話題に上がりますが、違うアフリカにもっと興味を持って欲しいと言うものがあるそうです。
この本には皆さんの知らない新たなアフリカが詰まっていると思います!
興味のある人はご購入してみてはいかがでしょうか?
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こちらがヨシダナギさんの公式ウェブサイトです。